不潔恐怖にはいくつかのタイプがある。

・誰にも汚されたくない!
・聖域を作り、必死に守ろうとする恐怖。

 

不潔恐怖は、自分の手や体が汚染
されているという感覚に支配され、しつこく
手を洗ったり、シャワーを浴び続けると言った
洗浄行為を続けてしまいます。

 

汚染はいわゆる不潔なものから化学薬品や
嫌悪感的なイメージなど多岐にわたります。

 

これにはいくつかタイプがあり自分の手や
身体が世の中で一番キレイでありたいから
と言うのが『不潔恐怖・洗浄強迫タイプ

 

自分の汚れた手や身体で大事な人や
世間を汚したくないという考えで支配される
加害恐怖・洗浄強迫タイプ

 

縁起の悪いイメージを手洗いによって
払拭しようとする『縁起強迫・洗浄強迫タイプ

 

などがあり、恐怖の対象を見極める事が
治療の上でとても重要になります。

 

不潔強迫・洗浄強迫の人には、
どうしても汚したくない聖域があります。

 

それは、家、部屋、ベッド、思い入れのある物
など人それぞれですがそれが聖域にあたります。

 

洗浄強迫に捉われてしまったAさんの例

Aさんはベッドを聖域みなしました。
ベッドに入るまでにこんな儀式を行いました。

 

まず部屋のゴミを捨て、トイレに入り、排せつ。
その後、トイレットペーパーを1ロール、
ひどい時は2ロール使ってお尻を拭きます。

 

それが終わると洗面台でハンドソープを泡立て、
納得できるまで何時間も手を洗い入浴します。

 

ボディソープを泡立てて、気のすむまで身体を
洗い続け、ようやくパジャマに着替えてベッドに
入ります。

 

この一連の行動は『ベッドに入る』という行為が
聖域を汚したくないが故の強迫行為(儀式)なのです。

実際に聖域を定め、儀式の参考時間

Aさんの場合ですが、ひどい時にはお風呂に
入るまでの過程、ゴミ捨て⇒トイレ⇒手を洗うの
作業だけで5〜6時間程の時間を費やしていたそうです。

 

もちろんそれでは、生活は成り立ちません。
ですから、自分のベッ(聖域)を汚さない方法を
探し、部屋を使用しないや家に帰らないなどの
行動をとったりもしたそうです。

 

しかし、その反動で儀式に対する思いは
エスカレートしていったそうです。

 

しまいには、引きこもりにもなったそうです。

恐怖の対象は、目に見えるものだけとは限らない。

つり革、ドアノブ、受話器などの
目に見えない汚れが恐怖に・・・

 

不潔恐怖、洗浄恐怖の人の
多くが自分や他人の排せつ物や
生ごみなど、実際に衛生的で
ないものが強迫観念(トリガー)
になります。

 

しかし、強迫行為(儀式)を
繰り返し、強迫観念が肥大すると目に
見えないものまでが恐怖の対象になります。

 

それは、自分の体から落ちる汚れや
ドアノブ、電車のつり革、受話器、机、椅子
コップや食器などについてる汚れ
だったりもします。

 

こうした場合、複数の人が触れるドアノブや
受話器を掴むときにティッシュで覆ってから
掴むような行動が見られたり、

 

あるいは周囲の手前、仕方なくつり革や
ドアノブなどを触った後、人前では平気を
装い、家に帰ると洗面所に飛び込んで
執拗に手を洗ったりもするでしょう。

 

こうした行為は、自分自身への汚染を
食い止める為、あるいは加害恐怖、
洗浄強迫の場合、自分についた汚れを
人に広めないためのもので、『何年もあとに
自分の体から汚れが染み出ていくのでは
ないか?』と通常の人では考えもつかない
ような事を危惧してしまうのです。

 

その思考の反面では、人に感染を広めた
事で非難されるのではないか?と考え
加害恐怖より、自分自身への被害を恐れて
いると思います。

男性の場合は精液が加害恐怖のトリガーになる事も。

男性特有の加害恐怖と言えますが
『精液がトリガーになる』事もあります。

 

思春期の頃の男子では夢精する事が
あります。それが、汚物と判定されてしまい
自分を汚いと思ってしまう事があります。

 

そこから精液が連想されるすべてが
苦手になっていき、アダルトビデオ
レンタルショップ、コンビニ、雑誌が怖くなり
コンビニに行けなくなったり本屋を避けるよう
になったりします。

 

この恐怖感では恋愛や結婚にも支障きたす
事が多々あります。また自分の精液が
うっかり漏れて妻や娘を妊娠させてしまうのでは?

 

という強迫観念にとらわれ、何十分もトイレを
掃除してしまう、シャワーが長くなるなどの
症状が出てしまうのです。